第3話

その周囲をキラキラと光り輝く結晶のような物がただよっている。




結晶はなおも輝くと小さな天使の姿になった。




「ミカエル様、エデンに行かれるのですか?」




ミカエルの周囲をただよう天使が話しかけた。




「ああ。行くよ」




ミカエルは美しい旋律のような声で応えた。




「もう終焉なのですか?」




別の天使が尋ねる。




「ああ」




ミカエルは愛しむような目で自分の周りを漂う結晶をながめながら言った。




終焉という言葉を聞いたときに表情が悲しみに曇る。

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