第58話

「…うん」


「でも…目を二重にして、鼻筋を通しただけで……


 矢っぱ、お兄ちゃんは…イケメンだったのよ?」


「…はははっ?」


「『蛙の王様』の、カエルさんとおんなじ……


 だから…あんなバカ女の暴言なんか、忘れちゃお?」


「!?」


 英智は、を潤ませ―頷いた。


「…うん…」



「いらっしゃいませ。


 …どちらへ、行かれますか?」

「…『相談室』へ…」

「では、私が…御案内致します」


 外見が端正に変わっても、英智の心根は、変わらなかった。

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