第57話

 その事で、少年審判は、呆気無く終わり―宇多子の消息も、分からずとなって仕舞った……。


「~サイッテー!

 花森…出したの、金だけ?


 結局、アイツ…逃げるなんて、ヒキョー!!」


 怒り冷めやらぬ、満智流…東都理科大の過去問題集を、ベッドの上で解きながら、英智は笑って応えた。


「…もう、いいよ。


 僕は、生まれ変わるから…?」


 最高の施術を重ね―英智は、別人に変貌を遂げていた。

 その「兄」に似た妹は、嬉し気に涙を零しつつ、彼に云った。


「ホント…そっくりだよね?


 高校時代の…お父さんに*」

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