第49話

 宇多子は勇気を出して、ドアチャイムを鳴らした。


 ピンポー…ン。


「はーい!


 !?」


 大学生然とした娘が、姿を見せた―瞬間、彼女の顔が険しくなる。


「今更、突然…何?クッ…

 人殺し」


 英智の妹・満智流みちるだった。

 宇多子は深礼し、敢えて慇懃に彼女に乞うた。


「…ごめんなさい!


 あなたのお母さんに…会わせて下さい…!」


 二人の遣取が、聞こえたのだろう―英智の母・さち子が、慌てて顔を出した。


「済みませんね…満智流が、失礼を…


 来てくれて…ありがとう……」


「フン」

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