第50話

 満智流は、宇多子への憎悪を隠さぬ儘、自室へ引き籠って仕舞った…

 肩を震わす宇多子を、さち子は黙って、室内へと招き入れた。


 仏壇には、英智の父・智幸としゆきの遺影が見える…宇多子は線香を上げ、土下座する……


「本当に、申し訳ございません…!


 私が…皆さんの絆を、バラバラに……!」


 涙で思う様に、言葉が出て来ない…そんな彼女を察して、さち子は穏やかに、口を開いた。


「『一生、苦しめてやる』…

 何て、非道い事を…

 本当に、馬鹿な真似を…


 あの子が、私の夫の顔を、そんな目的で…

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