第47話

 お兄ちゃん、優し過ぎ…


 アンタの魂胆なんて、私にはバレバレ!?」


 曾てそう云って、宇多子を牽制した…父親そっくりの娘―英智の妹。


「ごめんね。

 ウチは、父を亡くしてるし…

 僕も、こんなだから…

 人一倍、我が強くなっちゃって…。

 ホントに、ごめん…!」


 宇多子を非難した妹の失礼を、只管詫びる英智。


 子供時代の、兄妹きょうだい二人……


 幸せそうに笑う、四人家族……。


「うんと、キレイに…」


 そう言った、英智…それは、真実では無かった。

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