第四十七話
曜日感覚狂ってましたすみません。
⭐︎ーーーーー
教室に沈黙が流れる中、私は天使が地上に降りてくる理由を思い出す。
まず、天使は基本は天界で肉体を強化し、知識を得て、神に成ろうとする。
アマ様によってどんな神かの方向性はある程度決まっているが天使の自我で変わることもある。
ただ、神に成ろうとする途中で必ず壁にぶつかる。
途中の壁は天使によって違うかもしれないが最後にぶつかる壁は基本的には人から信仰されると言うものだ。
でも私はなぜか突破して半神になったんだけどね。だから私は余計にわからないんだけど。
信仰の壁は私もあまり分かってないから置いておいて、話を戻そう。
天使が降りてくる理由は大きく分けて二つある。
一つ目は信仰を得るためだ。人に知られることが信仰への第一歩だからね。その上で崇められるための印象を残すために羽は見せておくことの方が多いらしい。
二つ目は実力をつけるためだ。天界で限界になった肉体能力、技術をこっちで磨くためらしい。これはできるだけ人間に近づけてバレないようにするらしい。
つまり、彼は実力を身に付けるために来たと考えるのが妥当な気がする。
他の可能性も多少あるけど低いよね。
でも、そうだと違和感がある。
なぜ、強くなろうとしないのか。
ま、そういう天使もいるか。
そう納得すると同時に彼の口が開く。
「やっぱり、先生も上辺だけの言葉で僕と会話をする。ねぇ、何で本心で話さないの?ねぇ、なんで、なんで、なんでなんでなんで...」
開かれた口から紡がれる言葉は狂気が滲み出ていると言っても過言ではない。
「上辺も含めて本心だと私は思うけど?」
そう、その狂気に応えるが...
「違う、ちがう、ちがうちがうちがうッ!...建前を本心と言うな!!本心は心だけの想いだッ!上辺と本心は全然違う!!」
言われてみれば、それもそうだ。
上辺が本心と同じわけが無い。
上辺は見かけだけだからね。
「そうだね。私が間違っていた。だから、君の望むように本心を言おう」
そう言いながら彼に圧をかける。
動けなくすることを目的として魔力で上から押し潰す。
「まず、何のために地上に来ているの?天使なのに...。時間を浪費して楽しい?」
思ったことをしっかり吐く。
まだまだ思ったことを口からこぼす。
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