第108話
彼のその一連の行動には、きちんと意味があった。
その発端の出来事が、昨夜の事である。
『…それ、確かなんやな?』
『あのような浅い傷では死ぬはずも無い。紛れもなく、あの忍びの死因は毒であろう。』
禁門の変で、毒殺された忍びの死体が発見された。
その報告を、他の監察方から受けた山崎の脳裏に過ぎ去ったのは、最近新撰組に囚われた謎の少女の姿だった。
池田屋での一件で、彼女が毒を操ることは判明している。
山崎もこの職についてから長いが、毒を使った事は無かった上に、そのような話も聞いた事が無かった。
故に、恐らく、その忍びに手を掛けたのは彼女だろう。
だが、それだけならば何の問題も無い。
彼女が運悪く対峙してしまった忍びの命を奪った、と言うだけで事足りる。
山崎が引っかかりを覚えたのは、その次の言葉だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます