第99話

「あの後…小芝に変化とか無かったか?」



「…?」



「何か…変わった事。なんでもええ。」



「変わった事…?」



四日前を思い出すように、斎藤は目を閉じた。



あった出来事を順に思い出し、漸くその口を開く。



「…しきりに、街を気にしているようでした。街のはずれは、と。」



「街のはずれ…?」



「あの日の火事が、どこまでの被害があったかと…。」



ううん、と唸る山崎に斎藤は困ったような視線を送る。



「…お役に立ちますか。」



「ん?ああ、助かるわ。」



おずおずと尋ねる斎藤に、山崎は慌てて返事をした。



真面目すぎる彼のことだから、山崎の悩むような仕草を見て申し訳なく思ったのだろう。



こん人も律儀やさかいなぁ…。



「あの…。」



「ん?」



斎藤が呟くように掛けた声に、山崎はやっと顔を上げる。



「何故そのようなことを…?」

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