幕間 弐

第49話

「ねえ、土方さん。」



「んだ、総司か。さっさと部屋に帰れ。」



「本当は嘘なんでしょう、さっきの。」



「ちったぁ話を聞け阿呆…何のことだ。」



「しらばっくれないでください。新撰組は、罪人の取り締まりは出来ますけど、未遂の罪人を保留に出来ましたっけ?て事ですよ。」



「分かってるくせによく言うぜ。」



「あなたも姑息な手を使いますねぇ。彼女に、此処に残って欲しいって頼めば良いのに。ま、聞いてくれないでしょうけど。」



「…だが、怪しいってのは間違っちゃいねえ。それに、あいつは只者じゃねえだろう。」



「勘ですか。」



「ああ。お前はどう思う?」



「うーん、どうでも良いっていうのが本音かな。でも、面白い人ですし、戦力には持ってこいですよ。」



「確実に戦力になる。監視という名目がある間だけだが、使える野郎だ。それに、あいつは俺達の敵では無さそうだしな。」



「へぇ、また勘ですか。」



「勘だ。でも、俺の勘はよく当たるんだよ。」



「味方でも無さそうですけどねぇ…まあ、不本意ながら、今回はあなたに同意です。」



「一言余計だ、阿呆。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る