第45話

「無口のくせに良いところあるじゃんか。」



「無口関係ないだろ。」



「入るぞ。」



続くように部屋に入ってきたのは、土方と近藤だった。



後ろから、山南と沖田も入ってくる。



「沖田、さっき部屋に戻ったんじゃ…?」



「今度は許可貰ってますよ。私は、同じ事二回もしません。」



笑う沖田を、山南が支えるようにして立っている。



無理しているのかもしれない。



「小芝、と言ったか。」



布団の上で座る蝶の前に、山南、土方、近藤が並ぶ。



「まず、小芝さんには謝らないといけませんね。」



「は?」



思わず間抜けな声が出た。



「…諸事情があったとは言え、小芝くんには酷い仕打ちをしてしまった。その、元はと言えば、小芝くんに疑いがあるのもだが、我々の責任でもある。その…す、すまなかった。」



「…悪かった。」



「総司を助けてくれてありがとう、小芝さん。」



おずおずと言葉を並べて謝る近藤とぶっきらぼうに頭を下げる土方。



そんな二人にくすりと微笑みを堪えながら、山南も頭を下げた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る