第44話
この場に、幹部が集まってきたのが気になる。
沖田に藤堂、それから永倉と原田。
これまで然程会うこともなかったのに、口裏でも合わせたかのように、突然、しかもほぼ同時にやって来た彼ら。
…考えすぎか?
けれど、何処かで不安を覚える。
この予感が当たらないことだけを、蝶はただ願うばかりだった。
「もうそろそろか?」
「ああ、もうそんなに経ったのか。」
そろそろ、ということは彼らは近藤と土方がここに来ることを知っている。
やはり…。
その時だった。
「…入るぞ。」
「ん?なんだ、斉藤かー。」
「なんだとは、失礼だな。」
部屋に入ってきたのは、斉藤だった。
原田の溜息に眉間の皺を寄せながら、他の三人同様に蝶の周りに腰を下ろす。
「斉藤。」
「…。」
「この前は助かった。連れ帰ってくれたの、君だろう?」
「…ああ。」
あの日、二階で倒れた蝶を屯所まで運んだのは彼だと、山崎に聞いたのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます