第38話
「一くん。」
出ていこうとする斎藤に、沖田が声をかける。
ゆっくり進んでいた彼の足がぴたりと止まった。
「…。」
「…何時から、見てましたか。」
「全部。」
「蝶さんって一体…」
「…目を覚ましてから、聞くことになるだろうな。総司も早く休め。」
「ふふ…はぁい。」
相変わらず、過保護な同志の言葉に微笑みを零して、沖田は目を閉じた。
元治元年 六月 五日。
かの有名な池田屋事件が幕を閉じた。
新撰組は、九人討ち取り四人捕縛の実績を挙げ、翌朝の市中掃討により、合計二十人余りを捕縛した。
この事件により、彼等の名はたちまち京の街に轟いたのだった。
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