第24話

「それなら良かった。」



その柔らかい笑みには、もう疑いなど感じられ無かった。



「…山南さん。そんな事、私に言ってもいいのかい。」



山南が口走った内容には、かなり重要な情報もあったように思う。



男の名前、その彼に拷問を行っていた事、そして''今日の事''。



その内容を知ったことで、拘束され続ける事にならなければ良いのだが。



「大丈夫です。あなたが、"そちら側"ではないと分かりましたから。」



やはり笑っている山南の言葉には、答えの根拠となるものが無い気がする。



…本当に大丈夫なんだろうか。



「明日か明後日には、あなたを解放できると思います。それまで、頑張ってくださいね。」



「…それは嬉しいな。分かった。」



喜ばしい報告を残して、山南は再び部屋を出た。



気づけば、外は静かになっていた。



恐らく、誰もいない。



…山南さんが話を持ちかけたのは、外の様子を私に勘づかせない為だったかもしれない。

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