第22話

「…もう夕方じゃん…。」



次に目を覚ましたのは、日が沈む直前だった。



ちらりと見ると、襖に影が一つ。



どうやら、山南も帰ってきているようだ。



外は、やはり喧騒に包まれている。



が、先程の慌ただしい騒がしさではなく、何処か張り詰めた空気が流れていた。



暫く、その音をじっと聞いているとぴたりと音がやんだ。



「…?」



その疑問は、次の瞬間に消えた。



誰かが、大声で何かを話している。



…この声は、近藤だ。



局長が、おそらく全員いるであろう隊士達をまとめている。



何か大きな事があるのだと、蝶の憶測は確信に変わった。



「…小芝さん。」



蝶が起きたことを察したのか、山南はゆっくり襖を開けて入ってきた。



その顔は、どことなく厳しさがあり、先程までの悠長さはない。



「おはようございます。まだ何も言いませんか。」



「そもそも、話す事が無いからな。」



突然の質問に、面食らうが蝶はいつも通りに答える。

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