第四話 初恋
第16話
雅人と2人で、新居の申し込みに行く日になった
雅人は朝一のレッスンが終わり次第合流することになっているので、不動産屋で待ち合わせとなった
到着が遅れるので、先に中に入っていて欲しいとのことだったので、一人で中に入った
この前の女の子が出てきて、また椅子に座るように声をかけられる
しばらくすると、祥太が出てきた
一度軽くお辞儀をした
「今日はご婚約者様は...?」
「今から来ます」
「そうですか。では手続きはお見えになってからの方が良さそうですかね...」
「記入できる部分は代筆します」
「ありがとうございます。こちらが申込書になっております」
私は雅人の名前や生年月日を書き始めた
同居人の部分に長谷川真穂と書き、自分の職場等の内容を書いていたら、祥太は口を開いた
「やっぱり、真穂だよね」
私はペンを止めて、顔をあげてしまった
「俺のこと、忘れちゃった?」
どうしようかと思った
あの日、二度と会わないつもりだったのに
きっと私のこと怒っているはずなのに
目の前にいる祥太は私に微笑んでいる
次の言葉を迷っていると、来店音が鳴り、振り向くと雅人が入ってきたのが見える
「ごめんごめん、遅れちゃって」
「ううん。申し込み書類、書けるところは先に書いてたの」
「ありがとう」
正直雅人が来てくれてホッとした
祥太と話したくないのだ
怖い...
自分の中に仕舞い込んできた開けてはいけない扉はそのままにしておきたいのだ
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