第26話

私が一人いなくなった。自分を見失った。信頼する人が消えた。

「ヒカリ、大丈夫?」

 大丈夫ってそんな事聞かないでよ!私にとっての影の比重がでかいこと知ってる癖に!

「ヒカリ、睨まないでよ。気持ちは分かるよ。エィ君、大きかったからね。…ヒカリ、私はエィ君からコトバを預かったんだよ」

 知衛はうっすらと笑みを浮かべた。

「影のコトバ?…いつ?」

「うん。最後の。私とヒカリに向けられた、エィ君が遺したかったコトバ。昨日、勉強中にヒカリが寝てたみたいでヒカリの意識のない中でエィ君と話しをしたんだ」

「影が私と知衛に…。」

 影は動けるようにもなっていたらしい。少し辛かった。

 知衛はカフェラテを飲み、私を見据えて尋ねる。

「話しても大丈夫?」

「うん…。大丈夫、かな。影の方が大事だったり。」

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