第27話

自分で言って苦笑する。知衛は一度溜め息を吐きカフェラテをもう一口。

「じゃあ、言うね。」

 私はカフェモカを飲み、頷いた。

「ヒカリは強くて、とても弱くて、俺に頼りすぎていて。俺を好いてくれてるのに、俺を怖がっている。俺がヒカリを一番傷付けているだろうし、俺が一番ヒカリを大事に思ってると自負してる。だからトモ、俺が帰ったら、代わりにヒカリを見ててほしい。きっと、トモしかいないからって。」

「…影。」

 私の頭の中に今の知衛のコトバが反復をしていた。そんなしんみりした空気を打破するような明るい声。

「あ~あっ。」

「!?」

「エィ君ってば、結局ヒカリの事しか考えてないんだもんなぁ」

「へ?」

「全っ然、私の事なんか考えてくれてなかったし。鈍感すぎっ」

「ふぇ?」

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