三世代に粘りつく視線と、一人の男の人生。
- ★★★ Excellent!!!
名家の跡取り息子・法善と、幼馴染である庭師の斬平。
幼少時は友達だったが、成長につれて斬平は身分差を自覚。
法善はやがて美しい少女・紘子と婚約する。
卑屈なくらいにへりくだった一人称で語られる、
粘りつく視線と妄想の中の攻撃性。
作品概要に書いてある範囲で後の展開はわかるのですが、
起きなければいいのにと思う事件。
息が詰まりそうで、一気に読むのをためらいます。
しかし、最後まで読むと。
彼が重ねた罪は決して許されないけれど、
こういうことにならない人生はどこかになかったのか、
と考えてしまうのです。