第3話

「あーぁ、あー、あー、あー。まぶしッ!飛んでるッ!ハートがッ!ハートが飛んでるッ!!」



しっしっ!!



ばったばったと、私が飛ばしたハートをてのひらでご丁寧にはたきおとしながら、私の目の前の席へ腰を下ろしたのは、同僚の実奈ちゃんで。




「ちょッとっ?!見えない!見えないからッ!!どけて?ひと席ずらしてッ?!」



そんな私の悲鳴に近い苦情にも、



「はいはい。うるさいうるさーい」



言いながら、私の目の前に腰を降ろしてしまった。



「見えないッ!見えない!見えないッ!!」



実奈ちゃんを避けるように、首を左右に振るも、私のそんな動きに合わせて、実奈ちゃんも体を動かす。



「んもうッ!私の唯一の癒しの時間がー!!」



そうしているうちに、席を立ってしまった彼を、横目に眺める。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る