第4話
「って、か、柚ちゃんさ、いったい全体いつから好きなわけ?もー、さっさと告っちゃえばいいのにー」
人差し指で、私を指さした指先をくるくる回して、同時にきつねうどんを啜る実奈ちゃん。
お行儀が悪いはずなのに、なぜか実奈ちゃんがすると、すべてが可愛らしく映るから、素直に羨ましい。
そんな、実奈ちゃんは文字通り"さっさと"好きなひとに告白をさせて、シアワセな毎日を過ごしている。
告白"させて"なんて、言い方が悪いけれど、そういう結果になるように、たゆまぬ努力を影ながら続けてきた実奈ちゃんを知っているから、他のコたちが裏でひそひそ言っているように、「あざとい」だとか「ぶりっこ」だとか、そんなふうには思わない。
だって実奈ちゃんは、彼に振り向いてもらえるように、朝早く起きてお弁当を作ったり(告白されるまで、私にも作ってくれた!)彼のことを見つめ続けて、ちいさな変化に気がついてその都度声を掛けたり。
他のひとが思いもつかないような方法をつぎつぎと繰り出して頑張ったのだから。
そうして手に入れたものは、なによりも尊い、と思う。
・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます