第4話

「って、か、柚ちゃんさ、いったい全体いつから好きなわけ?もー、さっさと告っちゃえばいいのにー」



人差し指で、私を指さした指先をくるくる回して、同時にきつねうどんを啜る実奈ちゃん。



お行儀が悪いはずなのに、なぜか実奈ちゃんがすると、すべてが可愛らしく映るから、素直に羨ましい。



そんな、実奈ちゃんは文字通り"さっさと"好きなひとに告白をさせて、シアワセな毎日を過ごしている。



告白"させて"なんて、言い方が悪いけれど、そういう結果になるように、たゆまぬ努力を影ながら続けてきた実奈ちゃんを知っているから、他のコたちが裏でひそひそ言っているように、「あざとい」だとか「ぶりっこ」だとか、そんなふうには思わない。



だって実奈ちゃんは、彼に振り向いてもらえるように、朝早く起きてお弁当を作ったり(告白されるまで、私にも作ってくれた!)彼のことを見つめ続けて、ちいさな変化に気がついてその都度声を掛けたり。



他のひとが思いもつかないような方法をつぎつぎと繰り出して頑張ったのだから。



そうして手に入れたものは、なによりも尊い、と思う。





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