第2話

大体が、名前から好みなのだ。



叶夢、で、《かむ》、だなんて。



おまけに、180センチはあろうかという長身に、作業服を腕まくりしたときに現れる、腕の筋。



その腕の筋だけでわかる。



たぶん、脱いだらすごいんだろうな。



って、なにがすごいんだ。なにが?!



自分自身に激しく突っ込みながらも、目線は必死に彼を追っている。



ざわざわとした食堂内。



彼は同僚たちとおだやかに談笑しながら、ご飯を食べている。



どんぶりの中身は、きつねうどんだ。



私の目の前にも、きつねうどんのどんぶりがある。



当たり前だ。



彼の数人後ろに並んで、彼とおなじものを注文したのだから。



はぁ。



しっかし、キレイにお箸を持つなぁ。



あの指先がもし、もし。



私を抱き締めてくれたら…?



妄想は、あっちこっち、へ。




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