†闇の音†

遠く遠い国には、嘘で・・・

何もかもを手に入れた少女が居た・・・

全て嘘で手に入れたのは・・・

全て少女が欲したモノ達・・・

少女は高らかと笑う・・・

『アタシの嘘は、バレはしない。』と・・・

自分の身分も顔も身体も・・・

全てが嘘で固まったモノ・・・

そう。全てが嘘だった・・・

そして、また少女は新たに・・・

欲したモノは、少女を苦しめた・・・

そう。少女は純粋さを欲しがった・・・

そして、純粋さを嘘で・・・

手に入れた少女・・・

そして、それが少女を陥れた・・・

嘘は純粋さには、あまりにも似合わぬモノ・・・

嘘を吐き、騙した皆の目が・・・

罪悪感となり、いつか少女は・・・

嘘を吐かなくなった・・・

でも少女の全ては嘘の塊・・・

自慢の愛さえもを失い・・・

少女は純粋さを欲しがり手に入れ・・・

全て失い泣いていた・・・

そんな姿に、皆は少女から離れてく・・・

いつからだろう？少女が欲したのが・・・

『死』になってしまったのは・・・

そして、少女は村の少年に・・・

自分の最後の願い。だと頼んだ・・・

少年は、戸惑いながらも・・・

少女の為ならば。と引き受けた・・・

そして、その時が来た・・・

少女の為に大きなコフィンが用意された・・・

そして、その瞬間に・・・

少年が、少女をナイフで刺した・・・

それが最期に少女が欲したモノ・・・

『ありがとう。』と最期に笑みを浮かべ永遠の眠りについた少女。少女をコフィンに入れて少年は泣いた。嘘を吐かないと、何も手に入らないと思った少女のその最期の純粋さを見て・・・