†幼き少女の悪夢†
第32話
これは、遠い国の幼き少女のお話・・・
彼女は、明るくとても可愛らしい子だった・・・
そんな彼女がある日から・・・
まるで別人の様に変わってしまった・・・
彼女はとても宝石が好き・・・
集めては笑顔で皆に見せては・・・
可愛い笑みをうかべていた・・・
そう。そんな幼き彼女が変わったあの日・・・
彼女はいつも通りに、宝石を見ようと・・・
宝箱を探した・・・
でも、宝箱が無くなっていた・・・
彼女は探しても、宝箱が無かった・・・
実は彼女には、両親が居なく・・・・
養子として引き取られ暮らしていた・・・
そんな彼女の宝石に気付いた義父は・・・
宝石を売り、義母と笑っていた・・・
彼女は繰り返す『どうしてこんな事を。』と・・・
幼き瞳からは、宝石の様な涙・・・
義父と義母は笑いながら言う・・・
『お前の為だから。』と・・・
そして彼女は、復讐心に心を染めた・・・
ただ許さない。と・・・
そして復讐は始まる・・・
ある夜中に、彼女はナイフを持ち義父の部屋へ・・・
安心して寝ている義父の顔を・・・
刺してしまった・・・
そして、目玉をくり抜き笑う彼女・・・
そして、くり抜いた目玉を踏みつけ笑う・・・
彼女はそれから、泣きながら・・・
『宝石を返して!』と義父をナイフで・・・
全身刺した・・・
暗い部屋が、赤く染まり月明かに照らされた彼女も赤く染まっていく・・・
ただ純粋に集めた宝石達は・・・
もう戻らない。彼女は知っていた・・・
もう永遠の眠りに付いた義父を・・・
彼女は泣きながら、ただ刺し続ける・・・
静かな山奥で起きてしまった・・・
純粋とは、とても狂気に変わると教えた物語・・・
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