第2話

車を走らせ、向かう先はおそらくBURSTの事務所。兼、統牙くんの家。



ん?



この場合だと統牙くんの家、兼、事務所…?



なんて、そんなどうでもいいこと心の中で考えてる余裕はどう考えてもわたしにはないから…。




というか…。




「統牙くん…。」




「んぁ?」





んぁ?って…。



遠慮がちに小さく声をかけるわたしに、横に座るくせにこっちを向きもしない統牙くんが生返事をする。



まあそこらへんまで突っかかっていると話にもならないので、学習したわたしはスルー。



「あのさ…いるよね?」



「は?」



「事務所に…凜咲ちゃんとか…。」

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