第13話

伊織くんの部屋に、ふたりで住み出してから、私のなかの感情は日々、大きくなって。



その感情に、決して負けない想いを、私にくれる、伊織くん。



伊織くんと出逢えて、輝き出した私の日常は、もっと、もっともっと。



たくさんの輝きに煌めいている。



「ほら。海乃さんが開けてー?」



ふたりの部屋のドアを指差す、伊織くん。



うん。



オレンジ色のリップのキーホルダーが下がる鍵で

、ドアを開ける。



いざ、ふたりきりの空間へ!!



なんて、素直に思っている私は、自分でも愛おしい。





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