第11話 崩壊する世界2

ここはあの国から最も遠い場所に位置する国

魔道具が発展した国でもある

ニーケーヴァン


そこに二人の男が転移した


「とにかく、ここの王に報告しなければ」


「…ん、ここは……どこだ?」


「ニーケーヴァン。」

「おお、なぜ私を、私にした…責任を取って死ななければならない」

「死んでしまった民たちの無念をそのままにするのか」

「それでも」

「そうか。ならば死ねばいいい」

「ああ、そうしよう。」

陛下は護身用ナイフを胸に突き立てるようとナイフを頭の上まで持ってきたとき







「あなたを生かした臣下の判断は間違いだった」

ピクリと止まった

「……なに?」

「そうだろう?何も成し遂げていないのだから」

「私が生きて何になるというのだ!!」

「あなたの臣下の死は価値がなかったということだな。」

「違う!」

「ならば生きて証明するしかない。臣下の死は価値があったのだと」

「…その通りだ。」

「先の物言い、失礼しました。」

「いい。大切なことに気付かされた。あれについて情報を伝えなくては」

「ここは王都の中です。」

「すぐに王城に行こう」





「商人が少ないですね」

「それにしても暴動が起きていないとは」

「なぜですか」

「あれの存在の情報はどこでも伝わっている。ならば、民衆は不安に思うはずだ

不安にならないほどこの国の武力を信じているのか、あるいは他と違い暴動を起こさないほどよい解決案があるのか」

「前者だと愚考します。」

「理由は。」

「後者は、突拍子のなく、民が信じるほどのものを用意できますでしょうか。また、その解決策があったとして、他の国に伝わらないことなどないでしょう。」



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