第12話 崩壊する世界3

あらから3週間




一向に許可が出ず王城に入れずにいた


「何故だ!!なぜ奴らは話を聞こうとしない!?」


「陛下、強硬手段をとるべきかと」


「そうだな、だがどう入ればよいのだ」


「それは...」










ニーケーヴァン王城内の謁見場所では



「どうだ、宰相?順調か?」


「ええ、順調です、王様」


「あれには感謝しないとな」


「ハハハ、そうですな」


「あの目障りな国の近くに出現するなど......滅びるべきだといっておるようなものではないか」


「あの国は何かと政治に口出ししてきていたからな」


「この国を小国と侮っていたから天罰が下ったのでしょう」


「働けないものなどに配慮した政治をしろだと?

何故そんな所とをせねばならんとつくづく思っておったが、最後はやはり奴らはあんなんだから滅んだのだ」


「ところで、王様」


「なんだ、宰相?」


「たった今話しておられたその国ですが王と一人の護衛のみが逃げ切れたようです。また、あれが王都に到達する前に民の反乱が起きたようです」


「ハハハ、皮肉だな。民のためになどといっていた国の終わりが一部分はその民によるものでもあるのだからな」


「その国の王が謁見をと」


「断れ」


「もちろんそのつもりですがこのまま待たせるなどどうでしょう?」


「やはり宰相、いい性格をしているな」


「それほどでもありません」










さらに1週間後


国境からあれが見えるほど近づいていた



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る