第2話
女子の中では割りと身長が高く、足も長い。
惜しげもなく足を晒すものだから、彼女とすれ違うと振り返って二度見する人も多い。
「美咲、危ないから気をつけろ」
毎回毎回、転びそうになる彼女を抱き止めてそう言う。
彼女に触れられるのはこの時だけ。
ドキドキしながら、毎回毎回同じ言葉を並べるが、実際はもっと転んで俺を頼ってほしい、なんて真逆のことを考えている。
他の奴と一緒にはされたくないけど、やっぱり美咲に触れたいといつも思ってしまう。
俺が考えていることを彼女が知ったら軽蔑すると思う。
だから、決して美咲には言わない。
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