第3話

「あはは、莉皇、いつもありがとねー。

さっすが、頼りになるね!生徒会長!」


にやりと笑いながら離れる彼女。


その笑顔にドキッとする。



「美咲が危なっかしいだけだろ?」



こいつは気付いているのだろうか。


生徒会長として見てほしくないって、男として見てほしいって。



美咲の一挙一動にドキドキして、日々好きになる。


泣きそうなくらい。



「いつもは普通だし!」


俺だけを見てほしい。

…でも、言えない。



「嘘つくなよ。

毎日抱き留めてるの誰だ?」



この、笑い合える、近い関係を壊したくない。


だから、言えない。

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