第41話





「―――――で、ここはどこですかね?」



 意識を失わせる事もなく、傷もあたえずに連れ去られたあたしはなぜか、ショッピングモールの立体駐車場の一番隅にいた。

 屋外ではないため、日差しが入っていない。そのため周りは暗く、人から見られない位置にいるため、あたしがこんな状況になっている事も知らない。

 あたしは車の前で解放されるが、逃げる事がないように、周囲を男子達が立ってふさぐ。後ろには黒いベンツがある。



 これって、拉致られたっていう事だよね?誘拐でも何でもない。



 少しぐらい声をかけてもいいんじゃないかと思ったが、近くに零二がいたからしなかったんだろうと解釈する。そんなあたしをよそに、囲っている男子のうち、あたしの前に立っている男子が口を開く。



「アンタが前田恭だな?」



 自分が誰か確認して来た事にあたしは、ふきそうになってしまった。



 今、確認するのか!?先に確認しておくものだろ!?



 そう言いたくなったがここは抑えて、「そうですけど」と答える。すると男子は、あたしを車から離し、ドアを開ける。



「乗れ」



 それだけ指示すると、あたしを黙って見る。それに男子の顔を見る。



 指示通りにすれば、危害は及ばない……てか。



 男子の言いたい事が目を見て分かると、あたしは素直に黙って車に乗る。



 今、叫ぶにはいいチャンスだった。けど、そのつもりがないからねぇ。



 今頃驚いている男子達の顔を見る事もなく、黙って座る。すると、先に乗っていた一人の男子が口を開いた。



「ようこそ、蒼連へ」

「君が、蒼連の総長さん?」



 あたしの隣に堂々とした構えで座っている男子が言った言葉に、あたしは笑って返す。それに男子は笑みを含んだ声で言う。



「そうだ。俺は原田新ハラダアラタ





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