第16話
「最近の剣術は、先生の剣術ではないですよね?」
佐川くんが気付いてるんだ皆も気付いてるだろう、と喜見広は苦笑いを浮かべた。
「一寸ね…。俺はあまり剣術は得意ではないから、色んな人のを真似してるんだ」
真似したところで、上達するとも限らないけれど…
「小手先の剣術では強者には通用せんぞ」
師の言葉を思い出す。
だから自分は目録までしか貰えなかったのだ。
「身に付け自然な流れにせよ」
師範に云われた。
それをしていない。
「先生。先生は先生でいてください。変わらないでくださいね」
すがるような佐川の不安げな表情。
「俺のような半端者を追っても得はないよ」
苦笑いのまま佐川の肩に手を置いて背を向けた。
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