第13話

「なんだい?」

「新たな仲間が決まりました」

「今日は何人?」

「10名程です」

灰色の書生の制服というべき小袖と袴とは不釣り合いな無邪気な笑顔。

自分たちのしている事は分かっているはずだ。

「此方には3名来ます」

「あぁ…そう……」


この間、斬られた人の分だな…


喜見広はやりきれない気持ちになった。


いつまで、こんなことが続くのだろう?


山口邸は表向き塾と道場の運営のみ、尊皇も佐幕も関係無いとなっているが、裏は過激な攘夷派だ。


決まった人以外は屋敷に住まず、数々の隠し通路から邸内に入る。


外出時は必ず二人以上での行動を義務付けられていた。


つまり、互いを監視しあっているのだ。

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