第27話

憧れてはいたが、元々遠い存在だった。


それに素質は……


「…用とは?」

「三上瑠利には危害は加えてない。廃線副都心。一週間後午前十時」

それだけ言うとスイはカップに口を付けた。

ハヤテは何度か言葉を脳内で反芻した。


ああ…でもやはり綺麗だ…


スイの青に白衣の背中を重ねる。

「ちょっと!」

スイが乱暴にカップを置いたので、テーブルの上でガチャンと派手な音がした。

パワーが暴走してカップが割れたと思い手元を見たが、ヒビ一つ入ってなかった。

スイが立ち上がる。見上げると細めている目を更に細めて顎を上げハヤテを睨み付けていた。

「あたしを、マヤ姉やユウヤと一緒にしないで。あんな出来損ないと違うわ」

殺気を含んだ口調で

「司令官の命令が下り次第、一番に殺すわ」

言い放つと喫茶店から出ていった。

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