第26話

ダイのデスクで電話が鳴る。

「はい…はい?君、どうやって…!もー乱暴だなぁ」コウヤからだと思っていたが違った。耳に指を入れてキーンとしたよまったくとダイはぼやく。

「サトミご指名。独りで来いって」

ショウヘイに背を向け小さい紙に走り書きすると「ここ」とハヤテに渡した。

「これを機に新機種だねー」

ラボを出るとき、背中にダイの言葉が聞こえた。


指定された喫茶店は小さいあまり目立たない所だった。

一番奥の隅の席にスイはいた。

遠目ではそこら辺の子供と変わらない。

「研究所の暗証、破ったね」

言いながら向かいに座る。紅茶を頼んだ。

「あんなの…遊びの延長だわ」

つまらなさそうにスイ。

「それにあの型式旧すぎ」

「…私を指名した理由は?」

「ユウヤに憧れてた人に興味があった」

久しく聞いても口にしてもいない名前を直球でぶつけられた。

「それで?感想は?」

「がっかり」

「だろうね」

ハヤテは苦笑いした。

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