第27話
南地区は毎日のように爆音が響いてるのに、東地区はバイクの音がしない。
今日はたまたま静かなのかもしれないけど、どうにも違和感を覚える。
「ごちそうさま」
食事を終え、もう20時だし流石にのんびりしすぎたかとホテル探しを始めようとスマホを手にとった時、足音が聞こえた。
「へぇ、見ない顔ですね」
「……」
近づいてきたのは2人の男。
1人はガタイがよく身長の高い男で顔は整っているけど、クマさんみたいな印象。
もう1人は細身で眼鏡をかけたインテリ男。
「こんな時間に女の子1人で、しかもキャリーケースを持って」
どうしたんですか?と丁寧な口調で問うインテリ男。
顔は警戒させないように笑ってるけど、私には笑っていないように見える。
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