第167話















「行こっか」


私からヘルメットを受け取った竜雅は鍵を掛け優しい顔を向ける


安心させようとしてくれてるんだ


『うん』


首を縦に振り、2人でエントランスに向かった




「…緊張してる?」


『……うん』


…――今、マンションの扉の前にいる



…どんな顔すればいいんだろう



ずっと避けてきた


彼らに会うのを



怖い、


恐怖で手の震えが止まらない



「…――大丈夫」


震える手に大きな手が重なる


「大丈夫だよ」


優しい笑みで私を落ち着かせてくれる



「じゃあ開けるね」


ガチャッ


カードキーをかざすと解錠され竜がドアノブに手をかけた


ガチャリ


扉が開く








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