大切な人たち

第168話








…――扉が開くと、広い玄関が目に入る。


大理石の真っ白の空間


「どうぞ」


竜雅は扉を開け待ってくれてる


一度深く息を吐き出し、意を決してゆっくり足を踏み入れた



…っ、



入った瞬間、身体が強ばる



わからない


何故か昔に戻ったかのような感覚に陥ってしまった



「藍ちゃん?」


立ち止まる私に竜雅が顔を覗かせる


「ゆっくり行こうか」


また優しく微笑む



…今日何度、助けられたんだろう


先に靴を脱いだ竜雅が私にスリッパを差し出したスリッパにそっと足を入れた。




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