第161話
「Almèの溜まり場、隣町だからちょっと遠いんだけど大丈夫?」
石段を登っていると隣にいる竜雅が心配そうに顔を覗かせてくる。
『平気だよ』
それくらい余裕だ
でもみんなにどんな顔して会えばいいんだろ
今になって動悸と手が震え出す
竜雅にバレないよう静かに呼吸し平静を取り戻す
でもそう簡単に収まらない
「ねえ藍ちゃん」
強ばる自分を沈めようと戦っていると名前を呼ばれ返事の代わりに顔を向ける。
「ひとつだけ聞きたいことがあるんだ」
『なに?』
私の返答に竜雅は立ち止まった
私も立ち止まる
その表情は硬い
「……今、市石さんのことどう思ってる?」
低い声色でそう放たれた
ドクン
心臓が強く鳴る
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