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きっと、たぶん…いや、かなりの確率で、彼の待っている相手は、自意識過剰ではなく、私だと思う。



私の思い過ごしならいいんだけど、そうではない可能性がある以上、ここは用心しておくのが無難だろう。




今日一日を過ごして、炎雷がいかに有名であるかを知った。そして、その‘姫’とされる人に注目が集まっていることも。




私は、‘炎雷の姫’ではない。



だけど、今あそこに出ていったら勘違いされるに違いない。



というか、その前に、こんな注目されている中、堂々と向かって行ける人なんているんだろうか?


私には絶対無理だ。


そもそも関係を持つことすら反対している私が素直に出て行くわけがないのだけど。



それより、昨日あんなに『危険』だと言っていたのに、こんなアピールするようなやり方をする意図がわからない。


もしかすると、本当に私の思い過ごしなのかもしれない。仲間を待っているだけなのかも。



そうだとしても、やっぱり念には念を入れておこう。


避けられるリスクは避けておくべきだろう。

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