第36話

さくらちゃんの荷物の中になにか小さい写真をみた。これはというと、これは薫の写真。おじさんってこんな小さいときがあったんだ。小さい頃のおじさんはなにかかわいいと思った。すると、何見てるんだと来たおじさん。おじさんの小さい頃の写真だよというと、おじさんが恥ずかしいもん見せるなというのだ。かわいいと思った。するとわーこれナオルだというと、ふふふそうね。ナオル君は男前ねというとおじさんは悪かったな。男前じゃなくて。というが、私はおじさん、変わらないね。背も高いしと言ってると、すみれはそういってくれるのか嬉しいなという。サクラちゃんもそれには苦笑いしたが、私は思うことしか口に出さないのを知ってるおじさん。素直だなというと、サクラちゃんは薫は誰似かと言えばお父さんに似てるのよ。主人はね。昔から老けて見られていたのを覚えてるわ。でも私は主人のその醸し出す雰囲気が好きだったの。だから結婚したの。だけど主人の病弱だけは薫は受け継がないでよかった。だって薫は丈夫ですものね。というと、ああーそれはな。でも父さんに似てるなら仕方ないかというおじさん。さくらちゃんが写真をみてああーうちの旦那にもみせたかったというので、薫はお父さんは喜んでいたんだろう。だったら母さんは嫁としての役目を立派に果たしたんだよ。というおじさん。私も頷いたのだった。

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