魔女の渇望
第41話
─────英依に会えば一樹の疑問が解決する。
そう言われたから行ったのに、その事をすっかり忘れていたことを家についてから思い出した。
それどころではなかったが、疑問は増えるばかりだった。
『榎木、胸が痛い。息苦しくて……鼓動も走るんだ。何かの病気かもしれない。』
「っ!!かかりつけ医にすぐに連絡を致します。その症状が発症する具体的な状況など詳しく教えて頂いてもよろしいでしょうか。」
スマホ片手にすぐにでもかかりつけ医に連絡しようとした榎木に、かいつまんで話をすると榎木はスマホを胸ポケットにしまった。
「……経過観察を致しましょう。」
医者でもないのに勝手に決められ、その日の晩御飯は何故か赤飯が出てきた。
そして、休日と祝日を挟んだ週明けの学校では何故か転校初日と同じか、それ以上に周りからジロジロと好奇な目で見られている気がする。
それは教室に入っても同じだった。
「おはよう一樹。有名人だねー。」
「っ…ぉ、はよぅ……」
『おはよ。英依は今日も可愛いねえ。有名ってどういうこと?』
今日は珍しく私よりも先に教室にいる二人に軽く手を振ると、和巳はへらりと振り返して英依は俯いてしまった。
でも、今までは英依から挨拶してくれたことはない。
返ってきたこともなかったくらいだ。
あー……なんだろう。
首の後ろが痒いこの感じは。
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