第37話
「ちょっくら助けに行ってくるから、一樹は待っ」
『冗談だろ?行くに決まってるじゃん。』
和巳の制止を無視して、和巳のバイクに跨がると後ろに和巳を乗せて発進させた。
俺が後ろ?と和巳が異を唱えるが耳は左から右へ。
地図で表示されていたゲームセンターの手前でバイクを止め、ヘルメットを取った。
「ちょ、ちょっと!まさか正面からなわけないだろ?」
『和巳は正面、私は裏。うまく気を引いてね。』
「はーい。」
和巳が表から侵入して、すぐに中は騒がしくなった。
私も続けて裏から侵入して……つい笑ってしまった。
「てめぇ誰だ!?」
『ぷっ……いや、まさか』
「あ”ぁ?」
「っ……み、みるなぁ」
裏から侵入してすぐ隣の扉から絶叫が聞こえて扉を開けると、そこには服が乱れ、二人の男に腕を拘束されてまた違う男に馬乗りされて唇を噛み締めて目に溜まった涙を流すまいと我慢している美少女……ではく、美少年の姿があった。
眉間にシワを寄せて必死に抵抗していた英依は私を見た瞬間、緊張の糸が切れたのか今の現状の自分の状態を客観視してしまったのか分からないが、そっぽを向いてしまった。
それでも見るなと言った声は震えていて───。
『……英依、帰ったらお仕置きな。』
「はっ……はぁ!?」
『私以外に泣き顔見せたから──胸糞わりぃわ。』
そこからはもう一瞬だった。
ものの数秒でさっきまで英依に集っていた男たちは地面でぐったりと力尽きている。
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