第22話

『四人は?彼女いねぇの?』



「全員いねぇよ。」



「ノット!カドゼンとーノンノンはセックスフレンドわっしょーい!えっちゃんはチェリィィィ!!」



「おいいいい!!!てめぇ何言ってんだ!」



わっしょいとは……?

身振り手振りで“たくさんいる”と表現しているみたいだ。

ほおほお、やっぱ顔が良いだけあって女食い放題ってことか。

チロッとさっきまでウトウトしていた慧斗を見ると、テルに掴みかかって頭を思い切り叩いていた。



「うぇーん!なんで?チェリーちゃんじゃーん!」



「黙れ!」



嫌だよな。

こんなほぼ初対面の奴にバレるの。

しかも他人の口から暴露されるのは。



『慧斗、なにもテレることじゃない。女取っ替え引っ替えよりも好感度暴上がりだぞ。』



こんな成りしてても、俺は正真正銘女だ。

だらしがないよりも、きっとこれから付き合う彼女に捧げるであろう純朴な少年の方が好感が持てる。



俺の言葉に慧斗は耳まで真っ赤にして、怒りも羞恥を前を歩くテルの尻に思い切り蹴りを入れることで解消しようとしていた。



「いたーいー!!なっつんヘルプー!」



『自業自得だ。』



俺に抱きついて慧斗をかわすテルのおでこをデコピンする。



「ふぇー!なっつんの質問に正直に答えただけなのにー!」



「正直すぎんだよ!見ろ、俺と來禅を見る夏樹の目が冷めてやがる。」



『いや、別にそんなつもりはねぇよ。女も分かってて寝てんだろ。利害が一致してんならいいんじゃね?』



「お、おお……そうか。」



それから順繰り校内を案内してくれ、最後に来た屋上で一休みすることになった。

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