第17話
連れてこられたのは、使われていない様子の埃っぽい空き教室。
『テルちゃんよ、どうしてここに連れてきた?』
「んー?ダッチならもっとなっちゅんのこと知りたいもん。ねねね、なっつんはなんでこの学校に転校してきたの?」
『親の転勤。俺のさっきの質問は?』
相変わらずへらへらとだらしがない笑みを浮かべているテルの真意は分からない。
隠すことも嘘をつく必要もないからただの事実を言う。
転勤でもなければ、今頃はアメリカでつるんでた友人たちと次やる馬鹿なことを話し合っていただろう。
「……あんれ?なんだっけ?」
────こいつ、頭のネジぶっ飛んじまってるな。
『この学校で一番強い奴のこと。』
「んーあーね。なっつん、おともだっちだから教えてやんよ。その前に【KINGDOM】って族知ってるん?」
『きんぐだむ?』
「えー!知んねーでここ来たのん?」
『なんか族がいるってーのは昨日聞いたなー。でもそれがどったの。』
さも馬鹿にしたように額に手を当てて「こいつ馬鹿だなー」みたいな顔をして、オーバーリアクションをされる。
うわーなんか、やべぇ奴友達に指名しちゃったかもしれん。
「その【KINGDOM】のヘッドが一応ここのてっぺんなんよ。そんで、俺の隣の空席な?」
『学校の王様と同じクラスか……ラッキーじゃん。面倒くさそーだけど。どんな奴?』
「見れば分かるんじゃ。もうそろじゃー。」
そう言って窓の外を指差した。
『どれ?』
「まだまだー!」
テルはそう言って、黙り込んでしまった。
『んじゃ、待ってる間が勿体ねぇからテルのこと教えてくれよ。』
俺の言葉に、テルは目を丸くした。
『ダチのことなんでもいいから知りたいと思うのは当然だろ?』
俺の言葉に、テルは一瞬驚いてからどこか遠くを見つめる。
テルと話をしながら、これからの退屈しないだろう日々に想いをを馳せた。
そんなことをしていると、テルがさっき指差していた窓の外に同じ制服を来た厳ついカラフルなTHE不良な男子生徒たちが集まり出した。
『ん?なんだなんだ?』
「───……に潰されなきゃいいなー。」
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