第11話
この学校で起こるくらいのことを、自分で解決出来なくてどうすると言うんだ。
沈黙ののちに、部屋に入ってきたのは若い女の先生だった。
頼りなく見えるが、この人が担任らしい。
「寺本先生、よろしくお願いしますね。」
「は、はい!!」
寺本先生は大人しそうに見えて色気がある雰囲気で、男人気が高そうな風貌。
「私これから大神さんの担任になります、寺本梨花子です。よろしくね。」
『ども。』
寺本先生よりも、私は案内させた少年の名前が知りたい。
その内見かけたらラッキー、狙えと言う神様からの薦めだろう。
会えなかったら、縁がなかったと別のを見つければいい。
「ここが教室よ!さあ、入りましょう。」
鼻で吸い込んだ息を、ゆっくりと口で吐き出す。
寺本先生が扉を開き、中に入っていく後を追うように入る。
教室中の鋭い視線が刺さる。
「本日転校してきた、大神一樹さんです。」
『よろしくー。』
クラスに女子が二人……あとは男だけ。
その男子たちは、机から身を乗り出し私を睨む。
ざっと見たところ、喧嘩を売られても勝てる連中しかいない。
教室のある一席、一人だけ顔を青ざめて目を見開く人物を見つける。
頬が緩むのを我慢するが、果たして上手く隠せているだろうか。
『あ、』
「「「うおおおおーっ!!!」」」
私がその人物に声を上げるよりも先に、教室にけたたましい雄叫びが響く。
「女子だ!」
「しかも可愛い!清楚!スタイル良し!」
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