第10話
《一樹side》
『ふえっ……くしゅっ!!』
理事長と話していても、話が耳をすり抜けていく。
頭には、あの少年が住み着いて……どうしたものか。
グズグズに溶かして、他なんか見られないように手中に納められたのなら、どんな気分だろう。
「……と、……言うわけです。……がみさ……?大が、きさん?大神一樹さん?」
『はい?』
「大丈夫ですか?」
『ああ、すみません。』
少年のことでぼうっとしてしまうとは失念した。
「簡単な学校の説明は以上です。3人のクラスは大神一樹さんがA組、夏樹さんがC組、亜樹さんがF組になります。質問はありますか?」
「え……」
「まじか……二人とも離れるとか、」
今まで幼稚園、小学校、中学校、以前の高校でもクラスは常に一緒。
家でも個人部屋はあれどもリビングで顔を会わせていることが多い毎日。
「『めっちゃ楽しそうじゃん。』」
「嫌ーっ!!」
想像するだけで、わくわくと胸がときめく。
目を輝かせる私たちとは別で、亜樹だけが絶叫して天を仰いだのだった。
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亜樹の絶叫から程無くして、理事長室に副担任の先生もしくは担任がやって来て、一人ずつ連れていかれた。
私の担任はまだ来ていないから、理事長室に理事長と二人と言う状況。
「二人には言い忘れましたが、この学校は女子が一割未満と少ないのが現状です。何か困り事がありましたら、私でも構いませんので言ってくれればお力添えしますよ。」
『ありがとうございます。』
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