第358話

トンッ…---



そう言った瞬間に、俺の肩を優しく叩いてきた人がいた。



それが………





「玲衣、こいつらの事か?」




皐月兄さん。



俺の尊敬するたった一人の兄さんでもあり、“danger”のトップでもある恐るべき人。



「うん、よろしく。」



そう言った途端に、周りにいる男の人達はぞろぞろと金田君と水谷さんに近づいた。



それに怖気づいたかのように、金田君は情けない声を出して、命乞いをしてきたのだ。




「木下君!!待ってくれ!!こんな事をするつもりはなかったんだ!!ただ、ミユに…っ!!ミユに言われて動いただけなんだよ!!」



「ちょ…っ!?何言ってるのよ!!あんたが先に言いだしたんじゃない!!……木下様!!私はただ洋平に脅されただけなんです!!桐生君を裏切るつもりは……」




「やめろよ!!!!」




俺は今まで生きてきた中で一番大きな声を出した。



聞きたくない!!



そんな罪のなすりつけ合いなんて聞きたくない!!

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