第335話
「さ、目撃証言も出たんだ。君には何らかの処分を言い渡す。こちらに来たまえ。」
桐生君は力を脱力したように、一点を見つめている。
頭がこの出来事について行っていないんだと思う。
そして、宮原に腕を掴まれた瞬間にはじけたように俺に飛びかかって来た。
それにいち早く気づいた拓也さんが、俺を庇う。
「な、何を…っ!?」
「何でだよ!!!!!」
拓也さんと桐生君の言葉が重なった。
桐生君のその言葉はどうやら俺に向けられたものらしい。
桐生君は真っ直ぐに俺を見つめる。
その瞳を見ていると、複雑な気持ちになる。
その瞳に…俺は裏切り行為をしているんだ。
思わず、俺は下を向いた。
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