第332話

「てか、何なんだよ。こんな所にまで呼び出して…」



桐生君は少し不機嫌そうにして、宮原を見つめる。



チラリと俺の方を見たが、俺は関係ないからと思ったのか、すぐに宮原の方にへと視線を戻した。





「昨夜、お前はどこにいたんだ?」



「は?」



桐生君はその問いに対して、眉を潜めた。



勘のいい桐生君ならば、この問いで自分が何かについて疑われていることは理解出来ただろう。





「何が言いたいんだよ。」



「質問しているのはこちらだ。答えなさい。」



宮原はそう言って、桐生君に答えを迫った。



桐生君は一度舌打ちをした後に、気まずそうに言った。





「…言えねぇ。」



その答えには、宮原はニヤリと笑ったのだ。



証拠がないということは、当然桐生君は疑われる立場になるから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る